ロレンツォ・フェルナンデス

Lorenzo FERNÁNDEZ

 このたびギャルリーためなが京都にて、現代スペインリアリズムを代表するロレンツォ・フェルナンデス展を開催する運びとなりました。

 1970年スペイン、マドリッドに生まれ、14歳から伝統的なスペインのバロック絵画技法を学んだ後、コンセプチュアル・アート(概念芸術)の第一人者であるペドロ・カルヴァンに師事し、やがて伝統性と現代性を併せ持つ独自の画風を築きあげ、現在ではスペインリアリズムを牽引する存在として世界が注目を集める気鋭の作家です。

 写真には焦点を外すアウトフォーカスと呼ばれる技法がありますが、フェルナンデスはこの表現をしばしば作品に応用する一方で、セザンヌやピカソ同様に多肢に亘る角度から画面を構成し、写真とは一線を画した創意あふれるフェルナンデス独自のリアリズムを創り出しています。モチーフは画家の周りに在る子供の頃の遊び道具やモノクロ写真、そして薔薇のつぼみなど。それぞれが過去と未来を象徴するなど、見る者に真意を問いかけます。

 フェルナンデスの活躍は目覚ましく、2006年パリでの初個展の開催以降、世界各国のアートフェアに数多く参加するなど、現代のスペインリアリズムを牽引する代表作家として揺るぎない地位を確立しております。

 一見写真の様に見えるけれど実は写真とは全く異なる、ロレンツォ・フェルナンデスの世界を、是非この機会にご堪能ください。

6月 10日 - 7月 18日

265-7 KAMIHORITSUMECHO, HIGASHIYAMA WARD,

650-0991 KYOTO

Japan

11:00 - 19:00